2012年5月29日火曜日

第6回 コンセプト修正・アイデアスケッチ

【グループディスカッション】

今日は前回の発表での講評などの結果を基に各グループで、ディスカッションを行いました。そこで、各自が設定していた内容やコンセプトについて改善点など見つめ直す活動を行いました。

<良かった点>

・グループによっては、ポストイットを利用して修正点のコメントをグループ内で出し合っているようでした。




【修正点の発表】
授業前半で話し合ったことを各グループごとに発表していきました。
少し気になったのは、やはり調査した時に得られたキーとなる気づきを反映できていない人もチラホラいたような気がしました。ユーザー調査でのことを意識した上で、検討していけると良いと思います。




【来週の予定】
・コンセプト発表


<来週の課題>


1.デザインコンセプト(A4)
A:全体のコンセプト(ユーザーにとって嬉しい価値)
ユーザー調査で発見したポイント
これまでにない、どのような嬉しいことがあるのか?
例:お年寄りには、食にこだわりがある
B:情報プロダクトのデザインコンセプト
全体のコンセプトを達成するために、
情報プロダクトに、これまでにない工夫がされているのか?
例:これまでにない使いやすさの工夫


2.情報プロダクトのスケッチ3案以上(A4x3)
A4の用紙に、サインペンやマーカーで大きく書く。鉛筆はだめです。小さいスケッチもだめです。


3.情報プロダクトのペーパープロトタイプ
原寸、立体、体験を感じることが出来る。
画面の表示、スイッチなども入れる。


<ポイント>
論理的に考えるためには、矢印がしっかりつながっていることが大切。
このつながりによって、より説得力のあるプレゼンや考え方を形成することが出来ます。


第5週 中間発表会


今日は今まで調査してきたものをコンセプトとして展開し、それを発表しました。
ゲストには富士通デザインの板野さんがお越し下さいました。

まず板野さんから簡単な富士通デザインについての紹介です。



【富士通デザイン】 

シニアに向けた製品(らくらくフォン、らくらくパソコンなど)への活動も精力的。
最近ではタッチパネル端末などにも力を入れている。
プロダクトだけでなく、そのプロダクトを含んだ環境のデザインにも目を向けている。




そしていよいよプレゼンです。

【プレゼン】


皆さんたくさん調査していて、自分たちなりの面白いアイディアが出てきて面白かったです。






(スケッチの写真色々)

アイディア内容の善し悪しもありますが、やはりそのアイディアをどうプレゼンするかもこれから同じくらい重要になってきます。
今回は2分間のプレゼンでしたが、人にどうやったらうまく伝わるかを頭に置いて、工夫したプレゼンになっていると良いと思います。



下にいくつか気付いた点を書いておきます。

【プレゼンで注意すること・基本】
1.スキャンした画像(もしくは写真)は暗くて見えづらく、何の画像なのかも分からないことがあるのでフォトショで明るさを調整するなど、見やすさに気を配りましょう。

2.明るさ調整している人も、細すぎる線やは投影した時に見えなくなってしまう事があるので気をつけましょう。

3.フォントのサイズ、太さなどを上手に使う。結構一定の大きさでどこを読んで良いかわからなかったり、小さ過ぎて読めないものが多くありました。どこを一番強調したのか。何を一番伝えたいのかを頭に入れてフォントやレイアウトなども考えましょう。

基本的にプレゼン資料1枚1枚も自分の作品だと私は思っています
デザイナーを志す者であれば、プレゼン資料のレイアウトやフォント、載せる素材1つ1つに気を配って、綺麗で人の目を引き付けるような資料を作りましょう。


ちなみに、シニアデザインのグループで、何人か高齢者の方のことを「老人」と呼んでいる人が見られましたが、この言葉は差別用語と言っては大袈裟ですが、あまり良い呼び方ではないので「高齢者」または「シニア」などの呼び方で呼ぶようにしましょう。

2012年5月8日火曜日

第4週 ペルソナとシナリオ・ビジネスモデル

こんにちは。TAの青木です。
今日は前回の課題に関するグループワークとその発表、その後はビジネスモデルについてのこう


【グループワーク】
まずは、前回の課題について各グループごとに共有しました。




◎良かった点
みなさん、しっかりとシートを作れていてよかったと思います。


<前回の課題>
1.ペルソナ作成
2.サービスシナリオ作成(3つのシナリオ)
3.シーンスケッチ作成(3つのアイディアスケッチ)

【発表】
グループで共有した後、各グループの1つを全体で発表しました(約1分)。



<コメント>
みなさん、いい感じで出来ていると思います。
中には、インタビューで得られた気づきを要点につなげられていた内容のものもあり良かったと思います。
今回作成したシートを活かしてアイデア展開につなげられると良いと思います。
あとは、時間内で上手くプレゼンテーション出来るようにしましょう。
そのためには、各自が発表するときに何を伝えたいのかというポイントをまとめてから発表に臨みましょう。
また、今あるサービスにとらわれないようにし、そのサービスにプラスでペルソナがより嬉しくなったり、楽しくなったりするような観点のアイデアなどが含められると良いと思います。
そのための説明の仕方としては、サービスや機能についての説明をするより体験(ex:今日、公園で〇〇をして〇〇なことがあって〇〇が楽しかった。)について具体的に説明できると良いと思います。

ー注意点ー
・ペルソナの情報に関して重要な要素については赤字で表記するようにしましょう。
・スケッチは写真でとった場合、Photoshopで明るさを調整するなどの加工をし、みんなが見やすいようにしましょう。また、スキャナーでスキャンする方法もあります。せっかく描いたものなので、綺麗に残しましょう。


【山崎先生講義】


・ビジネスモデルについて


→ビジネスモデルを学ぶ意図
これまでのデザインの仕事では、絵や作品を作るようなことが大きな仕事だったのですが、これからの社会におけるデザイナーとしてビジネスについて考えられるようにすると良いと思います。
これに関する知識は、これからのデザインの仕事として企画のような仕事もデザインの仕事になってくるので、そのためのスキルとしてとても重要になってくると思います。


→ビジネスモデルとは
どのように価値を創造し、顧客にとどけるかを論理的に記述したもののこと。
ビジネスモデルのコンセプトとしては、4つの領域(顧客、価値提案、インフラ、資金)をカバーするというものです。
このビジネスモデルは、組織構造、プロセス、システムを通じて実行される戦略の青写真となります。




【次回の課題】
コンセプト発表:各個人が2分間(データ提出は当日13:00までに授業支援システムにアップしてください:PDF_10MB以下に圧縮すること)


<発表内容>
・テーマ
・フォトダイアリー/インタビューの気づき
・ペルソナ/サービスシナリオ/アクティビティシナリオ
・コンセプト
・ビジネスモデル
・シーンスケッチ
・プロダクトスケッチ

第3週 調査発表


こんにちは、TAの浅野です。
今日は調査結果の発表をしました。



すでにフォトダイアリーを使って調査を行った人がいました。
お父さんにデジカメを持たせて、1日の生活と脳内マップを書いてもらったそうです。





フォトダイアリー:まだコンセプトが定まっていない段階で、ユーザーについて知ることに適した方法。




各グループの調査結果発表では介護施設などへ訪問したり、フォトダイアリーをしっかり作成している班がありました。
このようにフォトエッセイや沢山インタビューした班は、ユーザーに深く入り込めた事で良い気づきが得られたと思います。





実際に子供たちと遊んで、子供たちの視点や五感を調べた班もいて、とてもユニークでいい方法だなと思いました。


【調査結果で興味深かった点】
<シニア>
・ゲームセンターに高齢者がいる!交流の場として利用している
・女性高齢者の旅行持ち物必需品は化粧品と薬
・他人、家族に迷惑をかけたくないという人が多い
・何にでも挑戦する意欲マンマン


<キッズ>
・どんなものでも遊び道具に昇華させる(水ぶくぶくして色々な音を出すなど)
・公園で友達が増える
・意外と中遊びより外で遊ぶ子の方が多い
・親のまねごとが大好き(車の運転など..)
・食べ物の好き嫌いが多い(食べず嫌いも)
・学校行く前に持ち物を確認しない子が多い


【次回までの課題】
1.ペルソナ作成
2.サービスシナリオ作成(3つのシナリオ)
3.シーンスケッチ作成(3つのアイディアスケッチ)


提出方法
1.授業支援システムで、授業開始までにアップする。
2.プリントアウトも用意し、持参する。

第2週 テーマ設定・調査計画

【レクチャー】

こんにちは、TAの浅野です。
今日の情報デザイン演習2の様子です。まず始めに安藤先生のレクチャーを受けました。




【IDEO社のデザインプロセス】
■Understanding(安藤先生4つのデザインアプローチの「学ぶ」)
 デザイナーは必ずしも各分野のプロフェッショナルではない。
 最初はある課題に対しての理解が必要。ex)業界雑誌を読んでみるなど...
■Observe
 Understandingで疑問が出た点、もっと知りたい点(Research Question)などをリサーチする。
■Synthesize
 デザインコンセプトにおとしこむ
 観察から得られた情報を統合したり、解決法を考える。
■Visualize
 Synthesizeで出たアイディアが本当に良いのか?などをスケッチなどで視覚化する。
■Realize
 プロトタイピングなどで実践してみる。
■Evaluate
 プロトタイプを使って、評価をする。
■Refine
 評価して出た問題などを改善する。
■Implement
 最終的なデザインを確定する。


※Visualize→Realize→Evaluate→Refine→Implementのプロセスを早い段階で何度も繰り返すことで、良いデザインを生む可能性が高くなる。


【商品開発の3要素】
■ベネフィット・・・ターゲットにとってプラスになること 
■ターゲット・・・誰のためなのか?
■シチュエーション・・・どういう生活場面で起こるのか
⇒この3つをおさえて何を提案するのか?


レクチャーの後は前回決めたグループごとに集まって、作業を行いました。


【グループワーク】
1.各自考えてきたテーマをグループで発表しあう。
2.各自が調べてきた情報を共有し、それぞれのテーマについて、理解を深める。
色々な文献やwebサイトからの情報をプリントして持ってきていました。
3.各自のテーマを決める
→誰が使うか、どこで使うか、その人がどんな魅力を感じるか
4.シャッフルディスカッションをする。
1回目:5分間
2回目:5分間
ふりかえり
1人ずつコメンテーターを派遣し、シャッフルディスカッションを行いました。
コメンテーターの役割の人は、良い所意外にも「もっとこうしたら良いんじゃないか?」とか自分のアイディアも共有してあげると良いと思います、第三者の冷静な意見なのでとても参考になります。
5.ユーザーについて深く理解すべきことや疑問点をはっきりさせ、調査計画を立てる
<来週>
・調査のまとめ方などはグループごとに決めて下さい
・発表の方法は口頭でOK